昭和三年(1928年)昭和天皇が即位された記念の法被だと思われます。
田町のご近所の方の物ですが以前こちらの方の初の時に見かけて大変気になっておりまして、今回お借りいたしまして写真に収めました。
近所の方に聞きますのこの年には何町内かの有志の方が昭和天皇が即位された記念に法被を作られたようです。
鍛冶町の山田さんの「日本のかたち 東海道真ん真ん中 浜松まつり」 の書物の中にも記載があります。
田町の法被にしては丈は長めで95cmくらいあります、全体に田町の大紋の宝珠散らばめております。法被というより長着みたいです、非常に柔らかな綿布に写真では解り憎いですが紫に引染で染められております。天皇が即位された記念と言う事で高貴な色で染めたのでしょう。変色も殆どなく非常に良い状態です。
すべて手縫いの毛抜き袷の縫製、縫い目が解りますか?ご自宅でご家族が縫われたのしょうか?
袖口も裏地が出てきてしまっていますが、最初はきれに総裏で合わさっていたと思います。
生地の伸び縮みでこうなったおもわます、これも中々良いですね!
此方が前から撮った写真です。
衿文字は奉祝にた組 字が良いですね素晴らしい、朱色も良いですね、デザインも良いです。
近頃はパソコンのフォントでじをそのまま衿字にしたりしてますがぜんぜん違います。字に味があります。
裏返してみました。
裏返して前から撮りました。
裏の総柄です。蝶です。
裏の総柄です。花菱です。
裏の総柄です。重ね扇に抱き柏?です。
裏地がまた素晴らしいです、最初は注染の細川かな思いましたが型の送りから見て引染めだと思います。今これを作ろうと思ったら出来なことはないけど手間はかかりますね!勿論当時でも請った物だったのでしょう。
素晴らしい物を拝見しました。
このところの浜松まつりの装束をみてまいりますととても法被・袢纏とは呼べないようね背縫いの無いものパソコンで印刷したもの、藍染のめくら縞の生地を抜染して藍染袢纏と言っている物いろいろですね。
お祭くらいいい物を着て参加しましょう。
昔の人のまつりに対する心意気をかんじました。
凧人のHPが新しくなりました、従来の形を残しながら買い物がしやすくなりました、是非一度ご覧ください。
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